2024/09/02
めっき不良について②
前回に引き続き、硬質クロムめっきにおける不良について解説します。
ピンホール
これは母材の表面に小さな穴のようなものが開いている状態は指します。
原因として、母材に穴が開いているケースやめっき処理中に異物が付着し、
その箇所にピンホールが形成される場合や、めっき中に発生する水素ガスが影響し、
ピンホールが形成されるなどが主なピンホールが形成される原因になります。
割れ(クラック)
焼き入れの際に過度な負荷が掛かっていると割れが発生します。
その状態でめっき処理をしても割れ(クラック)の部分はヒビが入った状態で
めっきは付着されます。
無めっき
めっきが一部分付いていない箇所があるなどの状態を指します。
主な原因として、めっき処理工程における接点不良で起こる場合や、電流が不足し、
母材全体に電気が行き渡らず、めっき不良となる場合、前処理が不十分な場合です。
また製品に溶接箇所があり、溶接箇所と母材が一部分しか溶接されていない場合、
溶接箇所にうまく電気が流れない為、めっきが付かない等が考えられます。
次回も①、②では説明していないめっき不良についてご説明させていただきたいと思います。
是非、ご覧いただけると嬉しいです。😀