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硬質クロムめっき(ハードクロムめっき)専門メーカー 第一化学工業株式会社

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2024/11/25

硬質クロムめっきにおけるバフ研磨について③

 

前回までのブログで、バフ研磨の種類や作業工程について解説してきました。
今回はバフ研磨によって得られる具体的な効果や、他の表面処理との違いについて解説していきます。
 

 

バフ研磨の効果

 

バフ研磨は、硬質クロムめっきの表面に様々な効果をもたらします。

 

高い光沢:鏡面のような高い光沢を出すことで、製品の外観を向上させ、高級感を演出できます。
耐食性の向上:めっき層の微細なクラックを埋めることで、耐食性を向上させ、製品の寿命を
 延ばすことができます。
バリ取り:バフ研磨によってワークに発生したバリを取り除くこともできます。
※バフ研磨では取り除くことの出来ないバリがあります。
平滑性:表面を平滑にすることで、摺動性を向上させ、製品の機能性を高めることができます。

 

 

バフ研磨と他の表面処理との比較

 

バフ研磨は他の表面処理と比較して、以下の特徴があります。

 

表面処理方法特長バフ研磨との比較
研磨粒子を用いて機械的に表面を削る。粗い面を平滑する。バフ研磨はより細かい研磨が可能で、光沢を出すことができる
研磨剤研磨研磨剤を液に混ぜて研磨する。均一な表面仕上げが可能バフ研磨は形状の自由度が高く、複雑な形状にも対応できる
電解研磨電解作用を利用して、表面を溶解する。微細な表面仕上げが可能バフ研磨はより大きな表面積の処理が可能。

 

 

全体のまとめ

 

バフ研磨は硬質クロムめっきの仕上げに欠かせない工程です。高い光沢や耐食性、寸法精度を得るためには、バフ研磨のメリット・デメリットを理解し、適切な方法を選択することが重要です。

 

全3回にわたってバフ研磨に関する解説をさせていただきましたが、いかがでしょうか。
バフ研磨に関することや、その他硬質クロムめっきに関するご質問がありましたら、是非お問合せくださいませ。