2024/05/07
剥離について その②
先日、剥離についてお話をしましたが、剥離をする主なメリットとして、使用品の再利用をする事で、
新しく一から製品の再製作をせず、費用的・時間的なコストを抑える事が出来るとお話しました。
しかし、剥離処理にもデメリットがあります。
本日は剥離処理のデメリットについてお話したいと思います。
剥離処理をするデメリット
素地が溶解することや表面が荒れてしまうリスクがある
剥離処理とは、金属の表面に覆われためっきを剥がす処理で、母材の素地を露出することですが、
剥離する方法は、主に2種類あります。
①塩酸に浸漬させて剥離
②苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に浸漬させて陽極で電解し剥離
塩酸に浸漬させての剥離ですが、ある程度めっきの膜厚が薄ければ剥離をする事が可能です。
しかし、塩酸での剥離の場合、母材が荒れてしまうことがあり、母材の状況によっては、塩酸での剥離が出来ないこともあります。
※母材が溶解され最悪再生が不可能になる恐れもあります。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に浸漬し陽極で電解しながらの剥離の場合は、塩酸に浸漬させての剥離に
比べれば、母材への影響は少ないともいえます。
しかし、全く影響が無いわけでありません。
弊社ではオリジナルの剥離液を使用しており、剥離処理のリスクを極力軽減することが可能です。
詳しくは弊社HPの剥離処理をご覧ください。
以上が剥離をする上での、デメリットとなります。
弊社では他のめっき業者様で硬質クロムめっきの剥離処理を断られた製品のご相談を受けることもあります。
お困りの場合であれば是非一度ご相談下さいませ。