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硬質クロムめっき(ハードクロムめっき)専門メーカー 第一化学工業株式会社

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2024/11/11

硬質クロムめっきにおけるバフ研磨について②

前回は、バフ研磨の基礎知識やメリット・デメリットについて解説しました。
今回は、バフ研磨で用いられるバフの種類と具体的な作業工程についてお話しします。

 

バフの種類

 

バフ研磨に使用されるバフは、その素材や形状、硬さなどによって様々な種類があります。
代表的なバフとその特徴を以下にまとめます。

 

布バフ:綿や麻などの天然繊維で作られたバフ。柔軟性が高く、細かい研磨に適しています。
革バフ:牛革や馬革で作られたバフ。布バフよりも硬く、研磨力が強いです。
羊毛バフ:羊毛で作られたバフ。柔軟性が高く、研磨痕が目立ちにくい仕上げが可能です。

 

バフの形状は、円盤状、カップ状、ホイール状など、研磨するワークの形状や加工箇所に合わせて選択されます。
また、バフの硬さは、研磨剤の粒度やワークの材質によって調整されます。
 
弊社では、製品の材質や形状などにより、様々なバフを使い分け処理を行っています。

 

弊社で使用しているバフの一例

 

 

バフ研磨の作業工程

 

バフ研磨の一般的な作業工程は以下の通りです。

 

1.前処理:ワークの表面を洗浄し、油脂や汚れを落とします。

 

2.バフへの研磨剤の塗布:バフに研磨剤を均一に塗布します。研磨剤の種類は、ワークの材質や仕上げによって
選択されます。

 

3.バフ研磨:回転するバフにワークを当て、研磨を行います。

 

4.中間検査:研磨状態を確認し、必要に応じて再度研磨を行います。

 

5.最終的仕上げ:目標とする光沢や表面粗さになるまで研磨を繰り返します。

 

6.洗浄:ワーク表面に残った研磨剤や油脂を洗浄します。

 

作業の段階によって材質の異なるバフ布を使い、処理を行っていきます。

 

 

バフ研磨のポイント

 

研磨剤の選定:ワークの材質や仕上げに合った研磨剤を選択することが重要です。
バフの選定:ワークの形状や加工箇所に合ったバフを選択することが重要です。
加工条件の設定:バフの回転数、圧力、送り速度などを適切に設定することで、
高品質な仕上げを得ることができます。
作業者の熟練度:バフ研磨は、作業者の熟練度によって仕上がりが大きく左右されます。
 
バフ研磨は、バフの種類や作業工程、そして作業者の技術によって、その仕上がりが大きく変わります。
高品質なバフを行うためには、これらの要素を適切に組み合わせることが重要です。

 

次回は、バフ研磨の効果や、バフ研磨と他の表面処理との違いについて解説していきます。
また、バフ研磨の課題や今後の展望についても触れていきます。

 

それでは、第3回目もお楽しみにしてください🙇