2024/07/08
めっき不良について①
本日はめっきの不良についてお話したいと思います。
突然ですが、今までめっき処理後の製品で、めっき箇所が剥がれていたり、
膨らんでいたり、穴が開いていたりとめっきがうまく付いていなかったご経験は
ありませんか?
上記のような現象は通称”めっき不良”と呼ばれています。
原因は様々で、めっき処理をする過程で起こる事象や、母材自体に原因がある場合などもあります。
今回は弊社でめっき不良の際に使う用語や具体的な現象、
また他で使われている用語をご説明させて頂きます。
花咲き・バリ
“弊社では硬質クロムめっき特有の花咲きやバリ取り、研磨など・・・
めっき後の工程は不要!無駄な費用を掛けさせない!が弊社のポリシーです”
と謳っており、めっき不良の中でもかなり多い現象の一つで、
めっき不良の代表格と言っても過言ではありません。
他では二つを総称して『ふくれ』と呼ばれているようです。
原因として硬質クロムめっきは電気めっきで、電流を流し、めっきを析出しますが、
電流の特性上、陽極に近い部分、または製品のい端部や角部に電流が集中する
性質を持っており、その影響から起こる現象です。
花咲き・バリの詳しい内容はこちらを御覧ください。
ビリ
これも、めっき不良でよく耳にする現象です。
ビリとは、めっきが素地から剥がれてしまう現象です。原因として、
めっき前の脱脂不良や水洗不足などによって起きます。
詳しくは、硬質クロムめっきの特性ページの”部品との密着性”を御覧ください。
それ以外にもめっき不良と言われる現象はありますので、次回は
花咲き・バリ・ビリ以外のめっき不良の事象についてお話したいと思います。
硬質クロムめっきに関するご不明点やご質問が御座いましたら、お気軽にお問合せ下さい。