めっきの記号による表示方法は、4.に規定する記号を用い、(1)に示す順序による。 ただし、当分の間、(2)に示す順序によってもよい。 なお、特に表示の必要がない記号は、省略してもよい。
注(2) | 電気めっき又は無電解めっきを表す記号。ただし、電気めっきと無電解めっきとによってめっき層が構成されている場合には、最終めっきを表す記号。 |
(3) | ハイフン |
(4) | 斜線 |
(5) | 多層めっきの場合には、素地に近いめっきの構成の順に左から右へコンマを付けて順に表示する。電気めっきと無電解めっきとによって構成されている場合で、注(2)の記号と異なるめっきでは、 めっきの記号の前にそれを表す記号をハイフンを付けて表示する。 |
(6) | コロン |
例1:Ep-Fe/ Cu 20, Ni 25 b, Cr 0.1 r/ : A
電気めっき、鉄鋼素地、銅めっき20μm以上、光沢ニッケルめっき25μm以上、普通クロムめっき0.1μm以上、腐食性の強い屋外での使用
例2:Ep-Fe/ Zn 15/ CM 2 : B
電気めっき、鉄鋼素地、亜鉛めっき15μm以上、有色クロメート処理、通常の屋外での使用
例3:Ep-Cu/ Ni 5 b, Cr 0.1 r/ : D
電気めっき、銅合金素地、光沢ニッケルめっき5μm以上、普通クロムめっき0.1μm以上、通常の屋内での使用
例4:Ep-Fe/ ELp-Ni 15, ICr 20 /
最終めっきが電気めっき、鉄鋼素地、無電解ニッケルめっき15μm以上、工業用クロムめっき20μm以上
例5:Ep-Al/ Cu 10, Ni 10 b ,Cr 0.1 r/ : D
電気めっき、アルミニウム合金素地、銅めっき10μm以上、光沢ニッケルめっき10μm以上、普通クロムめっき0.1μm以上、通常の屋内での使用
注(7) | めっきの厚さによる等級を表す記号[4.(3)による。 |
例1:Ep-Fe/ Zn [2] /CM 2 : C
電気めっき、鉄鋼素地、亜鉛めっき2級、有色クロメート、湿度の高い屋内での使用
例2:Ep-Cu/ Cr [3] / : B
電気めっき、銅合金素地、ニッケル・クロム系めっき3級、通常の屋外での使用