硬質クロムめっきのメカニズム

硬質クロムめっきは、電気めっきです。
電気めっきは電流の化学作用による電気分解です。
水に電解質である（六価クロム・三価クロム）を溶かすと液の中でイオンを作ります。これを電離と言います。
被めっき物（製品）を治具付し電流を流し電圧をかけると、イオンが溶液中を移動し電気が流れる。陽イオンは陰極へ移動し電子を放ち金属イオンとなり被めっき物（製品）にめっき皮膜を成形します。これが、硬質クロムめっきのメカニズムです。

めっき浴に六価クロムを使用していますが、六価クロム（クロム酸CrO³）は直流電気で分解され、製品上に金属クロム（Cr⁰）として積層されます。
金属クロムは無害で、規制の対象にはなっておりません。
また、陽極（アノード）で使用する鉛合金も製品に積層されることはございません。